「私」を探し求めて
私がシロダーラにたどり着くまでに、様々な心の葛藤がありました。
幼い頃を振り返ると、内気で言いたいことも言わず、心の拠りどころと安らぎを求めていながら「良い子」でいる事で自分の身を守っていた。いえ、傷つきたくないのでいつも受け身でじっとしていたように思います。
そんな私は、自分の本心を解放することなく若くして結婚しましたので、夫の一言ひとことに心の挫折が多かった20代でした。
そんな中、社会教育団体の会が発行した一冊の本と出会いました。
その会を通して、人が共に生き、仲良く楽しく暮らしていくための「筋道」を10年余り学んだおかげで「妻として、母として、人間として、どう生きることが正しいのか」という疑問が解け、自分の至らなさに気づく事ができました。
それでも、もっと大事なことがあるような気がして、漠然とした見えない何か、私の心を魂を満たす答えを探し求めていました。
今思えばそれは、「私の人間として生まれた使命は何?」という問いかと思います。
そんな問いを抱えながらも、おかげさまで3人の子どもに恵まれ、それぞれの教育資金のために、銀行のパートを10年余り勤めあげました。
その時の上司が教えてくださった福島大学助教授、飯田史彦さんの「生きがいの創造」という本と出会い、私はさらに精神世界へ引き込まれていきました。
しかし、私の魂が求める何かに近づいていると感じつつも、この時はまだ、私を満たす何かにたどり着くことはできませんでした。
新しい出会い
新しい出会いは49才の夏でした。友達から「エステに行かない?」と誘われました。
ちょうどこの時、良い化粧品を探していたので、誘われるままに出かけて行きました。
「何だか良い化粧品みたい」と化粧品に好感触を得た私は、そこで会員登録をしました。
会員になると私の苦手な物販も伴うため迷いましたが「ボランティアをするための資金作りの会社である」「公害をなくそう」「自分磨きをしよう」というその会社のポリシーに惹かれたことも、会員になった理由でした。
物を売る事は大の苦手な私でしたが、いつしか人を誘う側になっていました。
銀行のパート勤務をしながら、土日は自宅でエステをしたり、会合や勉強会に参加しました。
そのうち、その組織の中でも上に立つ立場を戴くようになり、人前で話すという苦手な事にも挑戦せざる得なくなりました。さらに「井の中の蛙」だった私が新幹線に乗り、本社のある関西へと遠出する機会も増えました。
また、ボランティア先である経済的に貧困な国の子ども達の現況に触れては、自分の恵まれた幸せを感じ、ボランティアの資金作りに心を熱くしたものでした。この時は、海外の支援先へ赴く経験などで、視野も広くなり、社会勉強させていただいたと思います。
魂の癒しシロダーラ
関西の友達からシロダーラの初体験をさせてもらった後、昨年の夏、アーユルベーダのツアーに誘われインドへ訪れました。
リシュケシュは、ヨガ発祥の地であると同時に、ヒンドゥー教徒にとって聖なる巡礼の町。
訪れた先は、19世紀にこの地を治めたマハラジャの宮殿を改築して建てられた高級スパリゾート「アナンダ・イン・ザ・ヒマラヤ」です。
その山の上の宮殿に到着した時、得も言われぬ感動を覚えました。
それはとても不思議な感覚で、「何だか私、昔ここにいたかも…」という錯覚のような懐かしさを感じたのです。
庭の孔雀が優雅に羽を広げています。窓を開けると一面に美しい木々ばかり。
白いガウンに着替え、大きな円形の器の中の湯に足を浸し、その中の石を踏みながらの足湯。
長い長い廊下に案内されると、その途中では楽器を奏でる人にお出迎えされ、さらに奥の部屋へと案内されました。
花びらを散りばめられた足湯で癒され、触っていただいただけでも、心の奥深くまで癒されました。そして、二人の女性からシロダーラをしていただいた時はもう夢心地でした。
そのふわーっとした、魂を癒されるような感覚を他の人にも味わってほしい。
このシロダーラを是非、自宅サロンで多くの人に提供したいと強く思いました。
長い長い心の旅路の果てに
人とのご縁とは不思議なものです。
シロダーラを伝えて下さった方から、超越気功協会の五島先生を紹介していただきました。
先生からチャクラ整体や気功美顏エステなど教えていただく中、「魂リーディング」をしていただく機会に恵まれました。
リーティング中、先生からいただいた「私の人生が公正さと誠実さに満ちたものであるように」という言葉の中に、幼い頃より求めていたもの “何をしていたら” “どうしていたら” “私の心が安らぐのか” という、自分探しの答えを見つけたのです。
ここにたどり着くまでの様々な経験や学びは、自分の心の安らぎを求めての長いながい旅だったのだと思います。
私の使命
今、この地球という星に生を受けて、その大自然の中に生かされている私。
たった一人では決して生きていけません。様々な人の中で、人になっていくのだと思います。
その筋道をしっかりと理解し、人間として生きていくには、心身ともに健康でありたいと思います。身も心も美しくあることが、健康にも通じているのだと思っています。
私にそのお手伝いができるとしたら、それはとても嬉しく、来てくださった方が、少しでも喜んでいただけたなら私は幸せです。
人々を癒す喜びが私の生きがいであり、何よりもみなさまの心身が健やかであることを願っています。